送迎バスやマイクロバスは、座席の数だけシートとシートベルトがあり、さらに通路・乗降口のステップ・荷物棚まであります。乗用車と同じ感覚で「汚れに気づいた人が掃除する」やり方では、どこまで済んだのかが分からなくなりがちです。座席数が多い車で先に決めておきたいのは、毎日の範囲、座席とシートベルトを深く洗う順番、床を水で洗ってよい車かどうか、乗降口と荷物棚の扱い、業者に頼むときに伝えることの5つです。この記事では、東京・江東区で法人車両の清掃を行う車内清掃のサンリバ・クリーンが、マイクロバス(トヨタ コースター)の取扱説明書に書かれている注意とあわせて整理します。
この記事は「車内をどう掃除するか」の段取りをまとめたものです。手すりやドアノブの消毒、嘔吐・失禁のあとの処理など衛生管理の考え方は、デイサービス送迎車・介護車両の消毒と清掃で公的な手引きをもとに整理しています。衛生面の判断は、事業所で定めているマニュアルと所管の指示に従ってください。
📋 目次
送迎バス・マイクロバスが乗用車と違うところ
座席の数だけシートベルトもある
乗用車なら、シートもシートベルトも数席分です。送迎バスやマイクロバスでは、座席の数だけ座面・背もたれ・シートベルトがあり、手が触れる場所もそのぶん増えます。1回の清掃で全部を同じ深さまでやろうとすると時間が足りず、結果として「前のほうだけきれい」「いつも後ろの列が後回し」という偏りが出やすくなります。
座席が多い車ほど、作業を毎日やる軽い清掃と周期を決めてやる深い清掃に分け、どの列をいつやったかを残しておくほうが回しやすくなります。
通路・乗降口・荷物棚がある
マイクロバスには、乗用車にない場所があります。トヨタ コースターの取扱説明書(ディーゼル車・生産年月2026年7月〜の版)を見ると、電動格納式補助ステップ、荷物棚、床洗い用水抜き穴といった装備が載っています。補助ステップと水抜き穴には「グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。」と注記があり、荷物棚も「荷物棚装着車」向けの注意として書かれています。この記事で紹介する注意はコースターの取扱説明書の記載で、ほかの車種では装備や書き方が異なることがあります。同じ車種でも、付いている装備で清掃の段取りが変わるので、まず自社の車に何が付いているかを確かめるところから始めます。
決めておくこと1・2:毎日の範囲と、座席を深く洗う順番
1. 毎日の清掃は「誰が・どこまで」を書き出す
毎日の清掃は、運行の前後に短い時間で終わる範囲に絞ります。たとえば次のような項目です。
- 座席・通路・荷物棚のごみと忘れ物の確認
- 通路と乗降口の砂・ほこりの除去(掃除機やほうき)
- 手すり・ドアまわりなど、手が触れる場所の拭き取り
大事なのは項目そのものより、担当者と終わったかどうかを紙1枚やチェック表に残すことです。ドライバーと添乗の方で分けるのか、事業所の職員が行うのかで、誰の確認が抜けやすいかが変わります。砂やほこりの取り方の順番は車内のホコリと砂の取り方、消毒の対象と順番は送迎車の衛生管理の記事をご覧ください。
2. 座席とベルトは列ごとに回す
座席を含む車内の拭き取りについて、コースターの取扱説明書には次の順番が書かれています。掃除機などでほこりを取り、水またはぬるま湯を含ませた布でふき、落ちない場合は中性洗剤を水で約1%に薄めてふき取り、最後に固くしぼった布で洗剤と水分をふき取る、という順番です(合成皮革の部分には別の手順が載っています)。シート部分にはシンナー・ベンジン・アルコール・その他のアルカリ性や酸性の溶剤を使わないよう注意も書かれています。
シートベルトについては、同じ取扱説明書に次の記載があります。
「刺激の少ない洗剤とぬるま湯で、布やスポンジを使って洗ってください。」「シートベルトのすり切れ・ほつれ・傷などを定期的に点検してください。」(トヨタ コースター 取扱説明書)
座席が多い車では、全席を一度に深く拭くのではなく、「今週は前から何列目まで」と列ごとに順番を決めて回し、拭いたついでにベルトの傷みも見る形にすると、点検の抜けも減らせます。車種ごとに書き方が違うことがあるため、洗剤の濃さや使えない薬剤は、お使いの車の取扱説明書で確かめてください。シートベルトの黒ずみの落とし方はシートベルトの黒ずみの記事にまとめています。
拭き取りで戻らない汚れや、嘔吐などで座面の内側まで染み込んだ汚れは、日常清掃とは別の扱いになります。嘔吐のあとの手順は嘔吐した時のシート掃除の記事を参考にしつつ、事業所のマニュアルに従ってください。
決めておくこと3:床を水で洗ってよい車か
床洗い用水抜き穴が付いているかを確かめる
乗降の多い車は、通路に泥や砂が持ち込まれやすく、床を一気に水で流したくなります。ここで最初に確かめたいのが、床洗い用水抜き穴が付いている車かどうかです。コースターの取扱説明書では、床洗い用水抜き穴は装備の有無がある装備として載っており、位置は二人掛けシートの前から3列目のシート下側、排水するときはゴムキャップをはずす、と説明されています。
ただし、取扱説明書に書かれているのは水抜き穴の位置と排水のしかたまでで、床をどう洗えばよいかの手順までは書かれていません。一方で、車内に水をかけたり液体をこぼしたりすると電気部品の故障や車両火災につながるおそれがあること、SRSエアバッグの部品や配線をぬらさないことは、水抜き穴の有無に関係なく警告として書かれています。水抜き穴がある車でも、どこまで水を使ってよいかは販売店に確認してから決めるのが安全です。
水抜き穴がない車は水で洗わない
同じ取扱説明書は、水抜き穴が付いていない車について次のように書いています。
「床を清掃するときは(床洗い用水抜き穴非装着車)水で洗わないでください。」(トヨタ コースター 取扱説明書)
理由として、フロアカーペットの下にある電気部品に水がかかると故障の原因になったり、ボデーが錆びたりするおそれが挙げられています。カーペットの汚れには市販の泡タイプクリーナーが使えるとされていますが、直接水をかけず、ふき取ってから乾燥させるのが条件です。「バスだから床は水で流せる」とは限らないので、車ごとに水を使えるかどうかをチェック表に書いておくと、担当者が替わっても判断がぶれません。
決めておくこと4:乗降口のステップと荷物棚
ステップは運転者と声をかけてから
乗降口のステップは、靴の泥や砂がいちばんたまる場所です。電動格納式補助ステップが付いた車では、取扱説明書に、ステップを操作する前に運転者がステップ付近の状態を必ず確認すること、作動中は指や手を挟まないよう注意することが警告として書かれています。
ステップまわりを掃除するときは、掃除をする人と運転席にいる人が声をかけ合い、作業中にステップやドアを動かさない段取りを決めておくと安心です。掃除と運行準備を同じ時間帯に並行して行う事業所ほど、この取り決めが効いてきます。
荷物棚は「上に何も残さない」を確認に入れる
荷物棚は目線より上にあるため、ごみや忘れ物が残っていても気づきにくい場所です。取扱説明書では、荷物棚装着車について、重い荷物や棚からはみ出るような荷物を置いたり積み重ねたりすると、発進時やブレーキをかけたときなどに荷物が飛び出してけがをするおそれがある、と警告しています。
毎日の確認項目に「荷物棚の上」を入れておけば、忘れ物とごみを拾えるだけでなく、掃除道具や清掃用のボトルを棚に置いたまま走り出すことも防げます。
決めておくこと5:業者に頼むときに伝えること
マイクロバスは料金表の区分にない=お見積りで決まる
当社の料金表のプランは、軽自動車・普通車・普通車(3列シート)/SUV車の区分で、マイクロバスなどの大きな車の区分はありません。ハイエースコミューターのような座席数の多いワンボックス車も、どの区分で考えるかは車の大きさや座席数によって変わるため、お問い合わせの際にご確認ください。法人向けクリーニングのページにあるとおり、法人のご依頼は台数や工程によってお見積りとなります。送迎バスのご相談では、対応できるかどうかと作業の範囲を含めて、お見積りの段階でご説明します。
お問い合わせの際に次の点が分かると、お見積りが早くなります。
- 車種と座席の数、台数
- 気になっている場所(座席・シートベルト・床・天井・ニオイなど)と汚れの状態
- 床洗い用水抜き穴の有無など、取扱説明書や販売店で確認できている水の使い方の注意
- 作業をする場所(営業所・駐車場など)と、希望の時期
写真で確認させていただく場合は、送り方をご案内します。ご希望があれば、江東区亀戸の拠点から10km圏内で出張での現車確認も無料で承ります。作業の範囲はご注文いただいたメニューに合わせて決め、途中で追加の対応が必要になったときは、必ず事前にご相談してから進めます(作業の流れ)。
作業する場所・電源と水・天候
大きな車ほど、作業場所の条件が大切になります。当社のご利用ガイドの条件は次のとおりです。
- 作業車の駐車スペースを含め、お車のドアが全開にできる作業スペースが必要です。作業車を停める場所がない場合は近隣のコインパーキングを使用し、駐車料金はお客様のご負担となります。
- 作業スペースが十分に確保できない場合は作業をお断りすることがあります。当日、スペース不足や公道上でしか作業できないなどお客様のご都合で作業ができない場合は、キャンセル料11,000円(税込)がかかります。
- 作業は敷地内(所有・賃貸を問わず)でのみ承ります。一般道路上での作業はお受けできません。
- 作業時はお客様の電源と水をお借りします。電気の確保が難しい場合は、電源持ち込み(3,850円・税込)で対応できます。
- 出張費は対応エリア内一律2,200円(税込)です。オプション/個別メニューのみのご利用は、1訪問あたり出張費含め11,000円(税込)以上から承ります。
- 荒天時など、天候により作業日程を変更させていただく場合があります。
営業所の敷地にバスを停めたまま、ドアをすべて開けられるかどうかは、事前に確かめておきたい点です。
江東区から東京9区+市川市・浦安市の送迎バスのご相談を承ります
車内清掃のサンリバ・クリーンは、江東区亀戸の拠点から10km圏内(江東区・墨田区・江戸川区・葛飾区・足立区・荒川区・台東区・中央区・千代田区、市川市・浦安市)に出張対応しています。エリア外のお客様は拠点へのお持ち込みで承りますが、マイクロバスなど大きな車は受け入れられるかどうかも含めて、まずはお電話・メールでご相談ください。
布シートの汚れには、適切な水分量と薬剤・抽出機を使い分けて、内部の発泡材まで洗浄液を届けて回収するプロの洗浄を行っています(シート洗浄)。ニオイが気になる場合の除菌・消臭プランには、エアコン洗浄は含まれません。3台以上の一括のご依頼での台数割引や、半年に1回・四半期に1回などの定期契約もご相談いただけます。法人のお客様には作業報告書も発行できます。作業報告書は作業の内容と仕上がりをお伝えするための書類で、衛生管理上の基準を満たしていることを証明するものではありません。
お見積りは無料で、内容にご納得いただけてから施工日時を調整します。出張作業などで担当者が不在の場合があるため、まずはお電話・メールでご相談ください。江東区をはじめ対応エリア内で送迎バス・マイクロバスの車内清掃をお考えの際は、お気軽にお問い合わせください。
東京・江東区の車内清掃なら車内清掃のサンリバ・クリーンへ
シート洗浄・エアコン洗浄・除菌消臭・車内まるごと清掃/お見積り無料/東京9区+市川市・浦安市に出張対応
