デイサービス送迎車・介護車両の消毒と清掃|利用者が入れ替わる車の衛生管理

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送迎車や介護車両は、1日のうちに何人もの利用者が乗り降りする「人が入れ替わる車」です。自家用車と同じ感覚で「気づいたときに掃除する」だけでは追いつきません。厚生労働省の手引きでは、送迎車の消毒について「手すり、ドアノブ、食卓用テーブルの消毒に準ずる」と示され、送迎後に接触頻度の高い場所を消毒することが挙げられています。この記事では、東京・江東区で法人車両の清掃を行う立場から、送迎車の衛生管理を「どこを・いつ・どの順番で」に落とし込んで整理します。

この記事の立場について
当社は車内清掃の専門業者であり、感染症対策の専門機関ではありません。この記事は、厚生労働省が公表している手引きに書かれている内容を紹介したうえで、それを車内の清掃作業に落とし込むとどうなるかをまとめたものです。感染症への対応そのものの判断は、手引きの原文と、事業所で定めているマニュアル、自治体・所管部署の指示に従ってください。当社が担当するのは、日常の清掃と、汚れが染み込んだあとの洗浄です。

📋 目次

  1. 送迎車は「利用者が入れ替わる車」=前提が違う
    1. 公的な手引きでも「送迎」は独立した項目になっている
    2. 送迎車の消毒は「手すり・ドアノブに準ずる」
  2. まず決めるのは「どこを・いつ拭くか」
    1. 手が触れる回数が多い場所から決める
    2. タイミングは「送迎後」に固定する
  3. 消毒の前に汚れを落とす=順番を逆にしない
    1. 汚れが残っていると消毒の効果が下がる
    2. 金属部分について手引きが注意していること
  4. 車ならではの注意点3つ
    1. 噴霧について手引きが注意していること
    2. アルコールを車内に置き忘れない
    3. 次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水は別物
  5. 嘔吐・失禁のあとに車へ残るもの
    1. 処理の手順は手引きと事業所のマニュアルに従う
    2. 拭き取りでは終わらない汚れがある
  6. 日常清掃で追いつかなくなったらプロの分解洗浄
    1. 布シートは内部の発泡材まで汚れが入る
    2. 費用の目安と、車両台数が多い事業所の進め方
  7. 江東区から東京9区+市川市・浦安市の送迎車・介護車両に出張対応します

送迎車は「利用者が入れ替わる車」=前提が違う

デイサービスの送迎車、福祉車両、病院や施設のシャトル。これらの車両に共通するのは、同じ座席・同じ手すりを、1日に何人もの人が続けて使うという点です。しかも乗り降りの際は、手すりやドア枠、アシストグリップを必ず握ります。触れる場所がはっきり決まっているぶん、対策も絞り込めます。

公的な手引きでも「送迎」は独立した項目になっている

厚生労働省老健局の「介護現場における(施設系通所系訪問系サービスなど)感染対策の手引き 第3版」(令和5年9月)では、「3)介護・看護ケアと感染対策」の中に「(7)送迎」という独立した項目が設けられています。そこには次のように記載されています。

「飛沫感染の感染症が流行している際は、利用者、送迎者にマスクを着用してもらい、可能な限り送迎者の窓を開けて換気を行いましょう。(中略)1人の利用者の乗車(降車)につき、手指消毒を行うなどし、職員自身が接触による感染を拡大しないようにすることが必要です。」(同手引き 28ページ)

さらに通所系サービスの留意点として、「送迎時には、窓を開ける等換気に留意し、送迎後に利用者の接触頻度が高い場所(手すり等)を消毒します」とも示されています(同手引き 77ページ)。換気・手指衛生・送迎後の消毒の3点が、送迎車の基本セットだと読み取れます。

送迎車の消毒は「手すり・ドアノブに準ずる」

同じ手引きの19ページには「(参考)対象物による消毒方法」という一覧があり、対象物ごとの消毒方法が整理されています。この表で「送迎車」は「手すり、ドアノブ、食卓用テーブルの消毒に準ずる」とされ、その手すり・ドアノブ等は「消毒用エタノールで清拭する」と記載されています(出典:厚生労働省ホームページ「介護現場における(施設系通所系訪問系サービスなど)感染対策の手引き 第3版」(令和5年9月・厚生労働省老健局))。

つまり、送迎車のために特別な薬剤を用意する必要はなく、施設内の手すりやドアノブと同じ考え方で拭けばよいということです。難しく考えるより、対象箇所を決めて確実に回すほうが実務的です。

まず決めるのは「どこを・いつ拭くか」

手が触れる回数が多い場所から決める

手引きの14ページには、定期的な清掃のポイントとして「床、壁、ドア等は水拭きしますが、多くの人の手が触れるドアノブ、手すり、ボタン、スイッチ等は、状況や場所に応じての消毒(消毒用エタノール等でよい)が望ましいです」と記載されています。この「多くの人の手が触れる」という基準を、そのまま車内に当てはめます。

手引きにこの一覧が載っているわけではありませんが、清掃業者として車内を見たとき、送迎車で該当しやすいのは次のような箇所です。

  • 乗降用の手すり・アシストグリップ・ドア枠
  • ドアの内側・外側の取っ手(スライドドアの取っ手を含む)
  • シートベルトのバックルとベルトの持ち手部分
  • 座席の背もたれ上部(前の席の背をつかんで乗り込むため)
  • 車いす固定装置のレバー・スロープや乗降ステップの手掛かり部分
  • 運転席のハンドル・シフト・パワースイッチ類(乗務交代がある場合)

大切なのは、この一覧を紙に書いて車内に置いておくことです。担当者が替わっても抜けが出ませんし、拭き忘れが起きたときにどこで漏れたかを確認できます。

タイミングは「送迎後」に固定する

前述のとおり、手引きは「送迎後に利用者の接触頻度が高い場所(手すり等)を消毒します」としています。回数について手引きに定めはありませんが、運行のたびに毎回すべてを拭くのは現実的でない場合もあります。1便ごとに手すりとドアまわり、1日の終わりに一覧のすべて、といった二段構えにしている事業所もあります。どこまでやるかは、手引きを踏まえて事業所ごとにご判断ください。

あわせて、手引きは送迎時の換気にも繰り返し触れています。窓を少し開けて走るだけでも、車内の空気は入れ替わります。冬場は寒さとの兼ね合いになりますが、乗降のたびにドアが開くタイミングを換気の機会として活かす方法もあります。

消毒の前に汚れを落とす=順番を逆にしない

汚れが残っていると消毒の効果が下がる

意外と知られていないのが、消毒と清掃は別の作業で、順番があるという点です。手引きは次亜塩素酸ナトリウムについて「有機物の汚染物に接触すると消毒効果が低下するので、汚れを除去してからの消毒が効果的です」と説明しています(同手引き 19ページ)。

手垢、皮脂、食べこぼし、砂ぼこり。これらが残ったまま次亜塩素酸ナトリウム液を塗り広げても、薬剤は汚れのほうに消費されてしまいます。①乾いたゴミ・砂を取り除く → ②汚れを拭き取る → ③消毒する。この順番を崩さないだけで、同じ手間でも結果が変わります。

金属部分について手引きが注意していること

車内の手すり、車いす固定金具、ドアレールなど、送迎車には金属部品が多く使われています。手引きは次亜塩素酸ナトリウムについて「金属に用いる場合は、腐食性があることに留意し、次亜塩素酸ナトリウム液で消毒後は、水拭きして乾燥させるようにしましょう」と注意を促しています(同手引き 19ページ)。ノロウイルス感染症の発生時に次亜塩素酸ナトリウム液を使う場合も、「消毒後の腐食を回避するため水拭きする」と記載されています(同手引き 14ページ)。

金属部品の腐食は、見た目だけの問題ではありません。次亜塩素酸ナトリウムを使う運用にしている事業所では、水拭き・乾燥までがワンセットということになります。なお、手引きが送迎車に挙げているのは消毒用エタノールでの清拭で、エタノールを使う場合にこの水拭きの手順は示されていません。どの薬剤を使うかは事業所の方針によるため、手引きの原文でご確認ください。

車ならではの注意点3つ

噴霧について手引きが注意していること

狭い車内では、スプレーで一気に済ませたくなります。しかし手引きは「消毒薬の噴霧は、3要素を満たさずに効果が不確実であり、吸引すると有害であるため、行わないでください」と明記しています(同手引き 17ページ。3要素とは濃度・温度・時間)。嘔吐物の処理についても「希釈液をスプレーで吹きかけると、逆に病原体が舞い上がり、感染の機会を増やしてしまうため、噴霧はしないようにします」とされています(同手引き 14ページ)。

車内は空間が狭く、乗務員が吸い込みやすい環境です。手引きの記述に沿うなら、布に含ませて拭くという形になります。当社が車内清掃で薬剤を扱うときも、噴霧に頼らない方法をとっています。

アルコールを車内に置き忘れない

手引きには、車を使う現場向けのワンポイントアドバイスとして次の一文があります。

「炎天下の車内にアルコール容器を放置すると破裂や火災事故の危険性がありますので、利用者宅等へ訪問中、手指用に準備した消毒用のアルコールを車内に置き忘れないようにしましょう。」(同手引き 17ページ)

手引きは消毒用エタノールについて「引火性があるので火気厳禁です」とも記載しています(同手引き 19ページ)。夏場の車内は温度が上がりやすいため、消毒用アルコールの保管場所は事業所側でルール化しておくと安心です。

次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水は別物

名前が似ているため混同されがちですが、手引きが消毒薬として挙げている次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤の主成分・アルカリ性)と、当社が車内の除菌・消臭で使用している次亜塩素酸水は、別の薬剤です。濃度も用途も異なるため、どちらかで代用できるものではありません。それぞれの性質の違いと、オゾンを併用する理由は車内の除菌・消臭はなぜプロが必要?次亜塩素酸水とオゾンの仕組みで詳しく解説しています。

薬剤の選択そのものは感染対策の領域です。冒頭でお断りしたとおり、感染症が発生した際にどの消毒方法をとるかは、手引きの原文と事業所のマニュアル、自治体・所管部署の指示に従ってご判断ください。

嘔吐・失禁のあとに車へ残るもの

処理の手順は手引きと事業所のマニュアルに従う

走行中に利用者が嘔吐した場合の処理そのものは、感染対策の領域です。厚生労働省の手引きには、換気、個人防護具の着用、汚染を広げないための拭き取りの方向、使用する消毒薬と濃度、廃棄の方法まで手順が具体的に示されています(同手引き 14〜15ページ)。当社は感染症対策の専門機関ではないため、この部分については手引きの原文と、事業所で定めているマニュアルに従ってください。処理用のキットを車内に常備しておくと、路上でも手順どおりに動けます。

ここから先は、その処理を終えたあとに車へ何が残るのか、という清掃の話です。

拭き取りでは終わらない汚れがある

施設の床はビニル系で表面を拭けば済みますが、送迎車のシートとフロアは布と発泡材でできた「吸い込む素材」です。表面を拭き取っても、液体は縫い目やクッションの内部へ落ちていきます。数日後にニオイが戻ってくるのは、内部に残った汚れが原因であることがほとんどです。

子どもの嘔吐を含めた具体的な対処手順は車で子供が嘔吐した時のシート掃除とニオイ取り完全ガイドにまとめています。応急処置の考え方は、送迎車でもそのまま使えます。

日常清掃で追いつかなくなったらプロの分解洗浄

布シートは内部の発泡材まで汚れが入る

送迎車のシートは、利用者が入れ替わりながら毎日座り続ける部品です。汗や皮脂、飲みこぼし、失禁による汚れが積み重なると、日々の拭き上げでは表面しか届きません。サンリバ・クリーンでは、シートを車から取り外せる車種は取り外したうえで、内部の発泡材(クッション材)まで洗浄液を届ける分解洗浄を行い、汚れとニオイの元をまとめて洗い流します。外せない車種も、適切な水分量と薬剤・抽出機を使い分けて内部まで洗浄し、汚水を回収します。仕上げに次亜塩素酸水とオゾンを使った除菌・消臭を組み合わせることも可能です。

法人車両向けのメニューは法人向けクリーニングのページにまとめています。乗客満足や衛生管理の観点から見た効果は、タクシー・送迎車の車内清掃のメリット|乗客満足度と衛生管理もあわせてご覧ください。

費用の目安と、車両台数が多い事業所の進め方

部分的に依頼する場合の料金は次のとおりです(税込)。

  • シート1脚清掃:10,890円/シート1列タイプ:14,520円
  • 車内除菌・消臭:7,480円/車内抗菌コート:4,840円
  • シートベルト清掃:1席分2,750円・1列分4,290円・1台分8,250円
  • フロアマット清掃:1席分2,420円・1列分3,960円・1台分7,480円

車内をまとめて仕上げる場合は、スタンダードプラン(軽18,700円/普通車22,000円/3列・SUV 26,400円)やハイグレードプラン(軽39,600円/普通車44,000円/3列・SUV 48,400円)もご用意しています。詳細は料金表をご確認ください。

複数台を運用している事業所では、全車を一度に止めずに順番に回すのが現実的です。稼働の少ない曜日に1〜2台ずつ、あるいは車検・点検のタイミングに合わせる、といった進め方をご提案しています。お見積りは無料ですので、台数・車種・気になる箇所をお知らせください。

江東区から東京9区+市川市・浦安市の送迎車・介護車両に出張対応します

送迎車の衛生管理は、特別な設備よりも「決めた場所を、決めたタイミングで、正しい順番で」拭くことが土台になります。手が触れる場所を一覧にし、送迎後に拭く。汚れを落としてから消毒する。金属は水拭きで仕上げる。この3点が回っていれば、日常の管理としては十分に形になります。

そのうえで、シートに染み込んだ汚れやニオイは日常清掃の範囲を超えます。サンリバ・クリーンは東京都江東区亀戸を拠点に、東京9区(江東区・墨田区・江戸川区・葛飾区・足立区・荒川区・台東区・中央区・千代田区)と千葉県市川市・浦安市(拠点から10km圏内)へ出張しています。江東区・墨田区・江戸川区といった城東エリアは、車での送迎や配送が生活と仕事の両方に根づいた地域です。1台だけのご相談から、複数台をローテーションで仕上げるご依頼まで承ります。作業前に必ずお見積りをご提示し、ご納得いただいてから作業に入りますので、まずはお気軽にご相談ください。

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