車内に灯油のニオイがついたとき|ポリタンクを運んだあとの換気と拭き取り

車内に灯油のニオイがついたとき|ポリタンクを運んだあとの換気と拭き取り

灯油をポリタンクで運んだあと、車内に灯油のニオイが残ってしまったときは、①火気を近づけず ②ドアを開けて換気し ③こぼれた灯油があれば乾いた布や紙で押さえて吸い取り ④そのあとで取扱説明書の範囲で拭くという順番で対処します。芳香剤や消臭スプレーで上からごまかすのは、ニオイのもとが残っているうちは避けた方が無難です。

灯油は消防法で「危険物」に指定されている引火性の液体で、こぼれた量や場所によっては、ご家庭で片付けきれないこともあります。この記事では、消防機関の案内と自動車メーカーの取扱説明書をもとに、灯油のニオイがついたときの応急処置と、ニオイを車に残さない運び方を、東京・江東区の車内清掃のサンリバ・クリーンが解説します。

車内で灯油のニオイがしたら最初に確かめること

冬になると、ガソリンスタンドやホームセンターで灯油を買い、ポリタンクに入れて車で運ぶご家庭も多いと思います。運んだあとに車内で灯油のニオイがしたら、掃除を始める前に、まず安全とニオイのもとを確かめます。

火気を近づけない・車内でたばこを吸わない

仙台市消防局は、灯油はガソリン・軽油とともに消防法の危険物(第4類の引火性液体)に指定されていると説明し、灯油が引火する温度を約40℃としたうえで、「空気より重い可燃性蒸気を発生させるため、火気には注意が必要です。」と案内しています。運搬中については「運搬中の車内での喫煙は大変危険です。絶対にやめましょう。」とも書いています(仙台市「危険物(ガソリン、軽油、灯油)の運搬にご注意ください。」)。

横浜市消防局も、灯油から発生する可燃性の蒸気は火気や静電気により引火するおそれがあると注意しています(横浜市「灯油の適正な使用・保管について」)。ニオイがしているあいだは、車内でたばこを吸ったり、ライターなどの火を使ったりしないでください。ポリタンクが倒れて大量にこぼれた場合や、運んでいる途中で灯油が大量に漏れた場合は、後述の「こぼれた量が多いとき・床に染み込んだとき」をあわせてご確認ください。

ニオイのもとがどこにあるかを探す

灯油のニオイは、灯油の液がどこかに残っているあいだは続きます。まずは、次のような場所を順番に見て、ニオイのもとを探してみてください。

  • ポリタンクを置いていた場所:荷室のマットや床、後部座席の足元に、輪じみや湿った跡がないか
  • ポリタンクの外側とキャップのまわり:給油のときに付いた灯油が、容器の外側から車に移っていないか
  • 手袋や衣類、靴:給油のときに付いた灯油を、シートやハンドルに移していないか

こぼれた跡が見つからず、ポリタンクを降ろしたあとしばらく換気をしてニオイが薄れていくようであれば、容器の外側などに付いていた灯油のニオイが残っていただけ、ということもあります。跡が見つからなくてもニオイが薄れない場合は、マットの裏や下に灯油が染み込んでいることがあるため、後述の「ニオイが残るときの考え方」もご覧ください。跡が見つかった場合は、次の応急処置に進みます。

こぼれたときの応急処置

こぼれた灯油は、時間がたつほどマットやカーペットの奥へ広がっていきます。気づいたら、できるだけ早く取りかかりましょう。

手順1 ドアを開けて換気する

安全な場所に車を停めてから、ドアやバックドアを開けて、車内の空気を入れ替えます。作業はドアを開けたまま行ってください。エアコンを使って換気する場合について、トヨタのよくあるご質問(「車内の換気方法について」)は「まず、モードを「外気導入」にしてください。」と案内しています。換気の仕方は、車内の食べ物のニオイの消し方の記事でも詳しくご紹介しています。

手順2 乾いた布や紙で押さえて吸い取る

こぼれた灯油は、乾いた布やキッチンペーパーを上から押し当てて、液を吸い取ります。こすると灯油が周りに広がり、繊維の奥へ押し込むことにもなるので、押さえては新しい面に替える、を繰り返してください。素手で触れないよう、ゴム手袋などを使うと安心です。

取り外せるフロアマットやラゲッジマットに染みている場合は、車の外に出してから作業すると、車内に灯油のニオイがこもりにくくなります。灯油を吸わせた布や紙は、火の気のない場所に置き、お住まいの自治体のごみの出し方に従って処分してください。

手順3 取扱説明書どおりに拭く

液を吸い取ったあとに拭き掃除をする場合は、お手元の車の取扱説明書の手順に従います。たとえばトヨタの取扱説明書(ハイエース ワゴン「内装の手入れ」)は、車内の手入れとして、掃除機などでほこりを取り除き、水またはぬるま湯を含ませた布でふき取る、汚れが落ちない場合は中性洗剤を水で約1%にうすめてやわらかい布に含ませふき取る、最後に水を浸して固くしぼった布で表面に残った洗剤・水分をふき取る、という手順を示しています。

同じ取扱説明書は、カーペットについて「カーペットは常に乾いた状態を保つことをおすすめします。」とし、市販の泡タイプクリーナーを使う場合も直接水をかけたりせず、ふき取ってから乾燥させるよう書いています。床については「水で洗わないでください。」としたうえで、オーディオやフロアカーペット下にある電気部品に水がかかると、車の故障の原因になったり、ボデーが錆びるおそれがあると注意しています。灯油のニオイを取ろうとして、床やマットを車内で水洗いするのは避けてください。

なお、これらは車内の一般的な手入れの手順で、取扱説明書に灯油が付いたときの手順が書かれているわけではありません。手順や洗剤の濃さは車によって違うため、お手元の取扱説明書もあわせてご確認ください。

使わない方がよいもの

灯油の油っぽさを落とそうとして、別の溶剤を使うのは避けてください。トヨタの取扱説明書(ハイエース ワゴン「内装の手入れ」)は、変色・しみ・塗装はがれの原因になるとして、シート以外の部分には「ベンジン・ガソリンなどの有機溶剤や酸性またはアルカリ性の溶剤・染色剤・漂白剤」を、シート部分には「シンナー・ベンジン・アルコール・その他のアルカリ性や酸性の溶剤」を使わないよう注意しています。

消臭スプレーを使う場合にも注意があります。同じ取扱説明書は「車内で可燃性のスプレー(洗浄剤・消臭剤・潤滑剤など)を使用する場合は、電気部品などにかからないようにしてください。故障や車両火災につながるおそれがあり危険です。」と警告しています。灯油のニオイがしているあいだは、車内で可燃性のスプレーを使わないでください。灯油の液が残っているうちに香りの強いスプレーを重ねても、ニオイのもとは残ったままです。まずは液を吸い取り、換気することを優先してください。

こぼれた量が多いとき・床に染み込んだとき

ポリタンクが倒れて大量にこぼれた、マットの下のカーペットや床下にまで染み込んでいる、といった場合は、ご家庭で吸い取りきるのは難しくなります。前述のとおり、フロアカーペットの下には電気部品が配置されている車もあるため、無理に水や洗剤で処理しようとせず、まずは換気をして火気を近づけないようにしてください。電気部品への影響が心配な場合は、車の販売店にご相談ください。

運んでいる途中で灯油が大量に漏れるなど、災害が発生するおそれがある場合について、仙台市消防局は、災害を防止するため応急の措置を講ずるとともに、最寄りの消防機関その他の関係機関に通報するよう案内しています。運んでいる途中にポリタンクが倒れて大量にこぼれ、火災などのおそれを感じる場合も、ためらわずに消防機関へ連絡してください。

灯油のニオイを車に残さない運び方

灯油のニオイは、こぼさずに運ぶことがいちばんの対策です。消防機関の案内から、車で運ぶときに押さえておきたいことをまとめます。

基準に合う灯油専用の容器を使う

横浜市消防局は、灯油を運搬または保管する場合は、消防法令で定める基準に適合した容器に収納する必要があると案内しています。仙台市消防局は、基準に適合することを証明する「試験確認済証」のある容器を使うことを、容器選びの最大のポイントとしています。

また、横浜市消防局は、灯油専用容器にガソリンなどを入れると、容器が劣化し、変形し、漏れるおそれがあるとして、入れないよう注意しています。仙台市消防局も「ガソリンを灯油の容器に入れることは危険です。」としています。

口を上に向けて密封し、倒れないように積む

仙台市消防局は、法令に適合した容器を使っていても、温度などの条件によっては中身が漏れだす危険性があるとして、収納口を上方に向け、しっかりと密封するよう案内しています。あわせて、容器の落下・転倒・破損に十分注意して積むこと、運搬中に容器が著しく摩擦や動揺を起こさないようにすることも挙げています。

実際に、容器から灯油が漏れた事故も起きています。総務省消防庁は平成18年12月に、運搬中に基準に適合しない灯油用運搬容器から灯油が漏えいする事故が発生したとして注意喚起を公表しました(消防庁「灯油用運搬容器からの漏えい事故に係る注意喚起」(PDF)をもとに当社で要約)。横浜市消防局によると、この事故は、20リットルの灯油用ポリエチレンかんを自動車のトランクに入れて運搬していたところ、容器の収納口から灯油が漏れ出したもので、収納口のねじの部分が規定の仕様を満たさず、パッキンが機能していなかったとされています。容器を選ぶときは、前述の「試験確認済証」のある容器かどうかも確かめておくと安心です。

キャップの締め忘れや、ゆるみがないかを積む前に確かめ、荷室や足元で倒れたり、ほかの荷物とこすれたりしない置き方を選びましょう。万一に備えて、ポリタンクの下に汚れてもよいシートなどを敷いておくと、マットに直接染み込むのを防ぎやすくなります。

容器の外側を拭いてから積み、運び終えたら降ろす

給油のときに、容器の口のまわりや外側に灯油が付くことがあります。積む前に外側を布で拭いておくと、車内にニオイを持ち込みにくくなります。給油に使った手袋も、車内に置かずに持ち帰るか、別の袋に入れておきましょう。

灯油の保管について、横浜市消防局は直射日光が当たらない暗所で保管するよう案内し、あわせて「玄関、階段、廊下など、避難の支障となる場所へ置かないようにしてください。」「引火防止のため、コンロやストーブ等の火気から離れた場所に保管してください。」としています。運び終えたら、灯油の入ったポリタンクを車に積んだままにせず、早めに降ろして、こうした保管場所へ移してください。

ニオイが残るときの考え方

換気と拭き取りをしても灯油のニオイが続く場合は、目に見えないところに灯油が残っていることが考えられます。マットの裏側や、マットの下のカーペット、荷室の床の継ぎ目などは、表面が乾いて見えても、奥に灯油が染み込んでいることがあります。

ニオイのもとが残っているあいだは、芳香剤や消臭剤を足しても、香りが混ざるだけになりがちです。消臭剤で消えないニオイの見分け方は車内のニオイが取れない5つの原因の記事で、灯油を布や紙で吸い取りきったあとの、取り外したフロアマットの洗い方はフロアマットの洗い方と臭い取りの記事でご紹介しています。マットの素材によっては洗えないものもあるため、洗う前に表示や取扱説明書を確かめてください。

洗ったマットを戻すときは、運転席のマットを固定具で確実に留め、ずれないことを確認してください。敷き方の注意はカーマットの正しい敷き方の記事にまとめています。

ニオイが取れないときはプロに相談を

ご家庭での換気と拭き取りで灯油のニオイが落ち着かない場合は、プロにご相談ください。サンリバ・クリーンでは、次亜塩素酸水での除菌・消臭塗布とオゾン発生器を使う除菌・消臭プラン(車内除菌・消臭 7,480円・税込)や、適切な水分量と薬剤・抽出機を使い分けて、シート内部の発泡材まで洗浄液を届けて回収するプロの分解洗浄のシート洗浄をご用意しています。なお、除菌・消臭プランにエアコン洗浄は含まれません。

ただし、灯油のニオイは、除菌・消臭プランのページで「対応するニオイ」としてご案内している一覧には入っていません。そのため、灯油がどこに、どのくらい残っているかをうかがったうえで、作業でどこまでニオイを抑えられるか、どのメニューが合うか、対応できるかどうかも含めて、お見積りの段階でご説明します。灯油が床下まで染み込んでいて電気部品への影響が心配な場合は、車の販売店にもご相談ください。なお、セダンなどの室内とは独立したトランク部分は、除菌・消臭プランではなく、別途オプションのトランクルーム清掃(9,680円・税込)でのご依頼となります。

作業は、ご注文メニューに合わせて進め、途中で追加の対応が必要になった場合は、必ず事前にご相談・ご了承のうえで進めます。お問い合わせの際は、次のことをお伝えいただくとスムーズです。

  • お車の車種
  • 灯油がこぼれた場所(荷室・足元・シートなど)と、おおよその量
  • こぼれてからどのくらいたっているか、ご自身でどんな処置をしたか
  • 灯油のほかに、気になる汚れやニオイがあるかどうか

写真で確認させていただく場合は、お問い合わせのあとに、お送りいただく方法をご案内します。

江東区亀戸の拠点から10km圏内の東京9区(江東区・墨田区・江戸川区・葛飾区・足立区・荒川区・台東区・中央区・千代田区)と、千葉県の市川市・浦安市に出張しており、出張費はエリア内一律2,200円(税込)がかかります。エリア外のお客様は、江東区亀戸の拠点へのお持ち込みで承ります。お持ち込みの場合も、まずはお電話・メールでご相談ください。オプション/個別メニューのみのご利用は、1訪問あたり出張費含め11,000円(税込)以上から承ります。車内除菌・消臭だけのご依頼で、この金額に届かない場合はご注意ください。他のメニューと組み合わせる場合や、車内まるごと清掃のスタンダード/ハイグレードプランをご利用の場合は、この最低金額に達します。

作業はお車のドアを全開にできるスペースのある敷地内(所有・賃貸を問わず)に限り、公道上ではお受けできません。作業スペースが十分に確保できない場合は、作業をお断りすることがあります。作業車を停める場所がない場合は近隣のコインパーキングを使用させていただき、駐車料金はお客様のご負担となります。また、作業時には電源と水をお借りします。電源の確保が難しい場合は、電源持ち込み(3,850円・税込)で対応できます。ご予約後のキャンセルは原則お受けしますが、当日、スペース不足や公道上でしか作業できないなどお客様のご都合で作業ができない場合や、作業をすべてキャンセルされる場合は、キャンセル料11,000円(税込)がかかります。詳しくはご利用ガイドと料金表をご覧ください。お見積りは無料です。

出張作業で担当者が不在のこともあるため、まずはお電話かメールでご相談ください。江東区をはじめ城東エリアで、冬の灯油の運搬のあとに車内のニオイが気になる方のご連絡をお待ちしています。

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