新車の内装のニオイはいつまで?VOCと換気・温度の関係|東京・江東区

新車の内装のニオイとVOC|東京・江東区の車内清掃のサンリバ・クリーン

納車されたばかりの車に乗り込むと、それまでの車とは違う独特のニオイがします。これは汚れのニオイではなく、内装に使われている材料から揮発する成分が、密閉された車内にたまったものです。日本自動車工業会(自工会)は、この成分について経時変化・温度依存性・換気の効果という3つの特徴を、実測のグラフとともに公表しています。東京・江東区で車内清掃を行うサンリバ・クリーンが、この3つを起点に、新車のニオイとの付き合い方と、「時間が経っても消えないニオイ」の見分け方を整理します。

📋 目次

  1. 新車のニオイの正体は「内装材から揮発する成分」
    1. VOCとは「常温で揮発しやすい有機化合物」
    2. 汚れのニオイとは発生源がまったく違う
  2. 自動車業界が2005年から取り組んでいること
    1. 乗用車は2007年度、商用車は2008年度の新型車から
    2. なぜ「住宅の指針値」が基準に出てくるのか
  3. 車室内のVOCがもつ3つの特徴
    1. ① 時間とともに下がる(経時変化)
    2. ② 温度が上がると濃くなる(温度依存性)
    3. ③ 換気で大幅に下がる
  4. 3つの特徴からわかる、新車のニオイとの付き合い方
    1. 乗り込む前に窓を開け、走り出しは外気導入に
    2. 炎天下の駐車後がいちばん強く感じる
    3. 芳香剤で上書きしないほうがいい理由
  5. 消えないニオイは「新車のニオイ」ではないかもしれない
    1. 中古車のニオイは前オーナーの痕跡であることが多い
    2. 何ヶ月経っても戻るなら、汚れが残っている
  6. 東京・江東区の車内クリーニングはサンリバ・クリーンへ

新車のニオイの正体は「内装材から揮発する成分」

VOCとは「常温で揮発しやすい有機化合物」

自工会は、VOC(Volatile Organic Compounds)を「常温で揮発しやすい有機化合物のことで、トリクロロエチレンやテトラクロロエチレン、ホルムアルデヒド、トルエン、ベンゼン、キシレンなどがよく知られていますが、そのほかにもアルコール類やケトン類などさまざまな種類が存在します」と説明しています。そして、こうした物質は「揮発しやすいこと(乾燥しやすい)や親油性を持つこと(油汚れを落としやすい)などの特徴をいかして、塗料、接着剤などの溶剤または洗浄剤として産業界で広く利用されてきました」としています。

車の内装についても、自工会は「自動車の車室内は、住宅や家電など日常生活で使用されているものと同様な素材が使用されており、これらの素材から揮発する物質の混合物が車室内のVOCとなります」と書いています。つまり、新車のニオイは1種類の物質のニオイではなく、シート・内張り・接着剤・塗料といったさまざまな部材から出てくるものが混ざった状態です。

汚れのニオイとは発生源がまったく違う

私たちが普段ご相談を受ける車内のニオイは、そのほとんどが「あとから車内に持ち込まれたもの」が原因です。こぼした飲みものが発泡材に染みた、エアコン内部にカビが生えた、ヤニやペットのニオイが天井に染み付いた——いずれも清掃で取り除ける対象があります。

一方、新車のニオイには取り除くべき汚れがありません。内装材そのものから出ているので、洗っても拭いてもなくなりませんし、逆に強い洗剤で内装を洗う必要もありません。ここを取り違えて、新品の内装を洗剤でこすってしまうほうが、シミや変色という別の問題を生みます。

この記事の立ち位置:当社は車内清掃の事業者であり、ニオイと体調の関係について判断できる立場にはありません。この記事では、自工会が公表している車室内VOCの性質と、清掃業者として言える範囲だけを書いています。濃度が下がることは、体調への影響がないことを意味しません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関にご相談ください。

自動車業界が2005年から取り組んでいること

乗用車は2007年度、商用車は2008年度の新型車から

自工会は「車室内を居住空間の一部と考え、業界全体で研究を進め、住宅とは異なる自動車の使われ方や環境を考慮した『車室内VOC試験方法』と『車室内VOC低減に対する自主取り組み』を2005年に策定しました」としています。その自主取り組みの中身は、次のとおり公表されています。

「厚生労働省の室内濃度に対する指針値指定13物質に対し、乗用車については2007年度発売の新型車から、トラック・バス等商用車については2008年度発売の新型車から指針値を満足させる。厚労省指針値改定に伴い、2022年以降発売の新型車から新しい指針値を満足させる。また、それ以降も各社さらに室内濃度低減に努める。2025年に行われたエチルベンゼンに対する厚労省指針値改定に対しては、新しい指針値を満足させるために各社取り組みを進めていく。」「※国内で生産し、国内で販売するものを対象とする。」(日本自動車工業会「車室内VOC低減に対する自主取り組み」より)

読むときの注意が3つあります。ひとつは、これが法律による規制ではなく業界の自主的な取り組みだということ。ふたつめは、対象が「国内で生産し、国内で販売する」新型車に限られるので、輸入車や、モデルチェンジしていない継続生産車には及ばないこと。3つめは、2025年のエチルベンゼンの指針値改定については「各社取り組みを進めていく」と書かれており、達成済みとは書かれていないことです。「新しい車だから満たしている」と一律に言える話ではない、という読み方になります。

なぜ「住宅の指針値」が基準に出てくるのか

自工会が基準にしているのは、厚生労働省の「シックハウス(室内空気汚染)問題に関する検討会」が定めた13物質の室内濃度指針値です。もともとは住宅やビルの室内空気を想定したもので、指針値の表に並ぶ主な発生源も「合板、壁紙などの接着剤」「内装材、家具などの接着剤、塗料」といった住宅側の材料が中心です。

自工会はこの13物質のうちクロルピリホス・ダイアジノン・フェノブカルブ・パラジクロロベンゼンの4つを、「防蟻剤、防虫剤であり住宅特有の物質であるため」として「捕集の対象から除外する」と明記しています。住宅向けの物差しをそのまま当てるのではなく、車に合わせて整理し直したうえで使っている、ということです。

なお、指針値そのものの数値は2019年と2025年に改定が入っており、この記事では個別の数値は扱いません。最新の値をお知りになりたい場合は、厚生労働省と自工会の公表資料をご確認ください。

車室内のVOCがもつ3つの特徴

自工会は、車室内のVOCには3つの特徴があるとして、それぞれ実測のグラフとともに公表しています。この3つが、そのまま実際の付き合い方の答えになります。

① 時間とともに下がる(経時変化)

1つ目は経時変化です。自工会は「車室内のVOC濃度は、一般的に時間とともに低減していきますが、物質によってその低減の度合いは異なります」としています。

ここで大事なのは、後半の「物質によってその低減の度合いは異なります」という限定です。「何ヶ月で消える」と一律に言える話ではなく、成分によって下がり方が違います。ですから「1ヶ月経ってもまだ少し感じる」ということは起こり得ますし、その一方で「何ヶ月経っても納車直後とまったく変わらない」という状態は、別の原因を疑ったほうがよい、という読み方になります。

② 温度が上がると濃くなる(温度依存性)

2つ目は温度依存性です。自工会は「車室内のVOC濃度は車室内の温度によって異なります。炎天下で駐車している自動車の室内では濃度が高くなる場合があります」としています。

夏の江東区のように、屋外の駐車場やコインパーキングに日中ずっと停めておく環境では、車内が高温になります。「朝は気にならなかったのに、夕方に乗り込んだら強く感じた」というのは、ニオイが増えたのではなく、温度が上がって揮発が進んだ状態と説明がつきます。

③ 換気で大幅に下がる

3つ目が換気です。自工会は「走行中の窓開けやエアコンの外気導入などによる換気を行うことで、車室内のVOC濃度は大幅に低減します」と書いています。そのうえで3つの特徴をまとめて、「高温・密閉状態の新車室内ではVOC濃度が高くなる場合がありますが、換気性能が高いため、乗車・走行時には濃度は大幅に低減します」としています。

問題が起きやすいのは「高温」と「密閉」が重なったときで、走り出して換気が効けば状況は変わる——という整理です。次の章は、この3点をそのまま日常の動作に落としたものです。

3つの特徴からわかる、新車のニオイとの付き合い方

乗り込む前に窓を開け、走り出しは外気導入に

▶ いちばん効くのは、いちばん単純な動作
乗り込む前にドアと窓を開けて、たまった空気を一度入れ替える。走り出したら、しばらくは内気循環ではなく外気導入にしておく。特別な用品を買う必要はありません。
ただし、自工会が「大幅に低減します」としているのは、このうち走行中の窓開けと外気導入です。乗り込む前のドア開けは当社の経験からのおすすめで、自工会の公表資料に含まれるものではありません。

▶ 納車後しばらくは、内気循環の使いどころを絞る
内気循環は、渋滞中の排気ガスや花粉を入れたくないときには有効な機能です。ただ、外の空気を取り込まない状態を作る機能でもあるので、納車後しばらくは必要な場面だけに絞り、それ以外は外気導入で走る、と決めておくと扱いやすくなります。なお、エアコンを切る前の送風で内部を乾かすときも外気導入が向いています。そちらの理由は車のエアコンのカビ臭対策で解説しています。

炎天下の駐車後がいちばん強く感じる

温度依存性を踏まえると、強く感じやすいのは炎天下に長時間停めたあと、ドアを開けた瞬間です。この場面では、いきなり乗り込んでエアコンを入れるより、まず全部のドアを開けて熱気を逃がすほうが早く落ち着きます。可能なら日陰や屋根のある場所に停める、サンシェードを使う、といった「そもそも室温を上げない」対策も同じ方向に効きます。

「暑い日に強くなる」は、車の状態で意味が変わります。納車まもない車なら、ここで説明した温度依存性で説明がつきます。一方、納車から時間が経った車で暑い日にだけ強くなる場合は、内装に残った油分を含む汚れ(ヤニ・皮脂・食べこぼしなど)が温まって出ているサインのことがあります。後者は車内のニオイが取れない5つの原因で詳しく扱っています。

芳香剤で上書きしないほうがいい理由

納車直後に強い芳香剤を置いてしまう方がいらっしゃいますが、これはおすすめしていません。理由は2つあります。

ひとつは、新車のニオイは時間とともに下がっていくものなので、待てば変わる相手だということ。もうひとつは、香りを足すと「今どういう状態か」がわからなくなることです。あとになって本当に対処すべきニオイ(水濡れ、こぼしたもの、エアコン内部)が出てきたときに、気づくのが遅れます。ニオイの原因の切り分けについては車内のニオイが取れない5つの原因で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

消えないニオイは「新車のニオイ」ではないかもしれない

中古車のニオイは前オーナーの痕跡であることが多い

中古車を買ったときに感じる「独特なニオイ」は、内装材から出ているものとは限りません。前に乗っていた方のタバコ、ペット、汗、置かれていた芳香剤——こうしたものがシートの内部や天井に残っているケースが多く、これは取り除ける汚れです。納車後にやっておきたいことは中古車購入後にやるべき車内クリーニングにまとめています。

逆に、中古車でもシートやフロアを新品に張り替えた直後なら、その部材から揮発する成分のニオイが出ることはあります。「新車だから」ではなく「新しい部材が入っているかどうか」で考えると混乱しません。

何ヶ月経っても戻るなら、汚れが残っている

▶ こんなときは新車のニオイではない可能性が高い
・雨の日や湿度の高い日にだけ強くなる
・エアコンを入れた直後だけ強く出る
・後席だけ、運転席だけ、と場所によって強さが違う
・換気しても、しばらくすると同じ強さに戻る

これらはいずれも、内装材からの揮発では説明しにくい出方です。エアコン内部のカビ、シート内部に染みた汚れ、気づいていない水濡れなど、原因になっている汚れがどこかに残っていると考えられます。

サンリバ・クリーンでは、表面を拭き上げるだけでは届かないシート内部の発泡材まで届く分解洗浄と、除菌・消臭プランを組み合わせて対応しています。エアコン内部が疑われる場合はカーエアコン洗浄、内装全体をリセットしたい場合は車内まるごと清掃という選び方になります。どこが原因かご自身で判断がつかないときも、現車を拝見して切り分けからご提案しますので、そのままご相談ください。

東京・江東区の車内クリーニングはサンリバ・クリーンへ

新車のニオイは、時間・温度・換気という3つの条件で見え方が変わるもので、洗って落とす種類のニオイではありません。焦って強い洗剤や強い香りに手を出すより、換気と駐車場所を整えて様子を見るほうが結果的に早いことがほとんどです。

そのうえで「何ヶ月経っても変わらない」「換気しても戻る」という場合は、別の原因が隠れています。サンリバ・クリーンは東京都江東区亀戸を拠点に、東京9区(江東区・墨田区・江戸川区・葛飾区・足立区・荒川区・台東区・中央区・千代田区)と千葉県 市川市・浦安市へ出張対応しています。作業前に必ずお見積りをご提示する明朗会計で、お見積りは無料です。個人のお客様はもちろん、営業車・送迎車をまとめてご依頼いただく法人のお客様にも対応しています。

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