夏場に車を降りたあと、シートやシートベルトに白っぽい筋や黄ばみが残っていた。乗り込むたびに肌が触れる場所ですから、化粧品や日焼け止めがシートに移るのは避けにくいことです。ところが、この汚れは水拭きだけではなかなか落ちません。しかも落とそうとして市販のクリーナーを使うと、かえってシートを傷めてしまうことがあります。この記事では、東京・江東区で車内清掃を行う車内清掃のサンリバ・クリーンが、自動車メーカーが公開しているお手入れ方法をもとに、落とし方と使ってはいけないものを整理します。
📋 目次
化粧品・日焼け止めがシートに残りやすい理由
ダイハツは車内コーティングの説明のなかで、防汚性の効果として「食べこぼしの汚れ、皮脂汚れ、化粧品(日焼け止め等)の付着を軽減し、水拭き程度で簡単拭き取り」と書いています。裏を返せば、何もしていないシートでは、化粧品や日焼け止めは水拭き程度では落ちにくいと考えられます。なぜ落ちにくいのか、成分の側から見ていきます。
主成分のひとつは「白い粉」
日本皮膚科学会は、日焼け止め(サンスクリーン剤)の主要成分として紫外線吸収剤と散乱剤があるとしたうえで、散乱剤は酸化チタンや酸化亜鉛が主体で、UVBからUVA領域まで広く遮断すると説明しています。資生堂も、紫外線散乱剤は紫外線を鏡のように反射させる成分で、見た目は「白くサラサラとした粉状」、主な成分として酸化亜鉛や酸化チタンが挙げられる、としています。
そして日本化粧品工業会は、酸化チタンや酸化亜鉛は被覆力にすぐれ紫外線散乱効果も高いため、主にファンデーションやおしろい、日焼け止め製品に配合されていると説明しています。つまり日焼け止めとファンデーションは、シートに残る成分という点では地続きです。白っぽい筋になって残るのは、この粉が繊維の目に入り込んで留まるためと考えると理解しやすくなります。
同じ理由で、汚れは首や肩が当たるシートベルトにも移ります。ベルト側の黒ずみについてはシートベルトの黒ずみの落とし方で、安全部品ならではの注意点とあわせて解説しています。
汗や水に強いタイプがある
もうひとつの理由が、製品そのものの設計です。資生堂は、汗や水に強いテクノロジーが搭載された製品は、日常生活では落ちにくく、石けんで落とせる設計で開発されていると説明しています。同社の特定の技術を指した説明で、すべての日焼け止めが耐水設計というわけではありません。また、これは肌に塗ったときの話です。そのうえで、汗や水で流れにくいように作られたタイプであれば、シートに移った分も水拭きだけでは残りやすい、と考えるのが自然です。
夏の江東区や城東エリアのように、車に乗り込んだ時点で汗ばんでいる環境では、塗ったばかりの日焼け止めがそのままシートへ移ります。汚れは一度で目立つのではなく、シーズンを通して少しずつ蓄積していきます。
自動車メーカーが案内する手入れは「中性洗剤」
では何で落とすのか。ここは自己流で判断せず、お使いの車の取扱書に書かれている方法を最優先にしてください。メーカーが公開している内装の手入れの案内は、おおむね次のような流れになっています。
トヨタが示している手順
以下はトヨタ・ヴェルファイアの取扱説明書にある「室内の手入れ」の手順です。車種やメーカーによって指定は異なりますし、同じ取扱説明書のなかでも本革部分は別の手順になっています(後述)。
▶ ① 掃除機などでほこりを取り除き、水またはぬるま湯を含ませた布でふき取る
▶ ② 汚れが落ちない場合は、中性洗剤を水で約1%にうすめてやわらかい布に含ませふき取る
▶ ③ 水を浸した布を固くしぼり、表面に残った洗剤・水分をふき取る
ポイントはいきなり洗剤を使わないこと、そして洗剤を残さないことです。粉状の汚れが乗っている状態でこすると、繊維の奥へ押し込むことになります。またトヨタは、シートのお手入れに関する案内のなかで、中性洗剤を使う際は目立たないところで色落ちしないかを試すよう促しています。
ホンダが示している手順
ホンダも同じ考え方です。内装の清掃は掃除機で塵やほこりを取り除いてから汚れを落とすこととし、ぬるま湯に中性洗剤を溶かしたものを柔らかい布に軽く含ませ、固く絞って汚れを落とす。その後、真水を含ませたきれいな布で、洗剤分をきれいに落とす、と案内しています。あわせて、室内の部品に水がかかると故障やさびの原因になるため、室内に水をかけないよう注意しています。
メーカーが違っても、「乾いたホコリを先に取る → ぬるま湯 → 落ちなければ薄めた中性洗剤 → 洗剤分をふき取る」という順番は共通しています。
シートに使ってはいけないもの
ここがいちばんお伝えしたい部分です。落ちない汚れほど強い洗剤に手が伸びますが、自動車メーカーは使ってはいけないものをはっきり挙げています。
トヨタは、変色・しみ・塗装はがれの原因になるとして、シートにはシンナー・ベンジン・アルコール・その他の酸性やアルカリ性の溶剤を使用しないよう記載しています。ホンダは車内の清掃全般について、ベンジン、ガソリンなどの有機溶剤、酸、アルカリ性の溶剤は使用しないよう明記しています。
つまり、汚れの種類だけで洗剤を選ぶという考え方は、車のシートでは通用しません。市販のクリーナーを使う前に、必ずお使いの車の取扱書の記載を確認してください。素材や部位によって可否が変わるため、使う場合も目立たないところで試してからにしてください。
ホンダはさらに、ケミカル類や液体芳香剤は成分により、樹脂部品や布材の変色・しみ・ひび割れなどを起こすおそれがあるとし、使用したあとは必ず乾いた布で軽くふき取り、使った布をそのまま樹脂部品や布材の上に長時間放置しないよう注意しています。作業のあと、洗剤を含ませたウエスをシートに置いたままにしない、ということです。
加えて、力任せにこするのも避けてください。粉状の汚れは擦るほど繊維の奥へ入りやすく、輪ジミの原因にもなりかねません。
素材別に気をつけたいこと
トヨタはよくあるご質問のなかで、シート表皮にはファブリック(布)・合成皮革・本革などさまざまな種類があるとしたうえで、共通のお手入れ方法を案内しています。ただし取扱説明書のほうは「お手入れは、部位や素材に合った適切な方法で実施してください」としており、本革部分と合成皮革部分には別々の手順が書かれています。
★ここは取り違えると革を傷めます。前の章で紹介した「中性洗剤を水で約1%」は室内の手入れと合成皮革部分の数字で、本革部分には「ウール用の中性洗剤を水で約5%にうすめて使用してください」と、洗剤の種類も濃さも別に指定されています。本革のシートは、必ず先に取扱書の本革の項を確認してください。
なお本革については、革に付着したほこりや砂はすぐに取り除くこと、品質を長く保つため年に2回程度の定期的なお手入れがすすめられています。
▶ ファブリック(布)
粉が繊維に入り込むため、白い筋が残りやすい素材です。乾いた状態で掃除機をかけ、ホコリを吸い取ってから水分を入れます。濡らしすぎると乾きにくくなり、においの原因にもなりかねません。
▶ 合成皮革
表面が樹脂のため、一般に布ほどは粉が入り込みにくい素材です。一方で、成分が残ったままだと変質の原因になりかねません。ふき取ったあと、洗剤分を残さないことが大切です。
▶ 本革
いちばん慎重に扱いたい素材です。トヨタの取扱説明書では、掃除機などでほこりや砂を取り除いたあと、うすめた洗剤(ウール用の中性洗剤を水で約5%)で汚れをふき取り、水を浸した布を固くしぼって表面に残った洗剤をふき取り、最後に乾いたやわらかい布で水分をふき取って風通しのよい日陰で乾燥させる、という流れが示されています。ふき取って終わりではなく乾燥までが工程に入っている点が、布や合皮と違います。
あわせて革の傷みを避けるために、直射日光に長時間さらさない、特に夏場は日陰で車を保管する、ビニール製・プラスチック製・ワックス含有のものは、車内が高温になると革に張り付くおそれがあるため革張りの上に置かない、という注意も示されています。素材ごとのケアの違いは車の本革・合皮シートのお手入れ方法で詳しくまとめています。
落ちない汚れは江東区の車内清掃サンリバ・クリーンへ
ここまでの手順は、付いてすぐの汚れや、表面に乗っている汚れには有効です。一方、シーズンを通して蓄積した汚れは、繊維の奥まで入り込んでいることがあります。表面を拭くだけでは戻らないのはこのためです。
車内清掃のサンリバ・クリーンは、シート内部の発泡材まで届く分解洗浄を行っています。表面の拭き上げでは届かない層から汚れを抜き出すため、白い筋や黄ばみが残ってしまったシートでもご相談いただけます。作業前に必ずお見積りを提示する明朗会計で、追加の作業が必要になった場合も事前にご説明します。シート洗浄の料金や作業範囲はシート洗浄のページをご覧ください。
江東区亀戸の拠点から、東京9区(江東・墨田・江戸川・葛飾・足立・荒川・台東・中央・千代田)と千葉県の市川市・浦安市へ出張しています。子育て世帯の多い城東エリアでは、日焼け止めと食べこぼしが重なったご相談も少なくありません。まずはお気軽にご相談ください。
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