部活や外遊びのあと、車のシートに泥が付いてしまったら、まずは濡れたまま拭かずに、乾くのを待つのが基本です(布のシートの場合。本革・合成皮革のシートは手入れの方法が違うので、後半で触れます)。泥は土や砂の細かい粒の汚れなので、湿ったうちに濡れた布でこすると、粒が水と一緒に生地のすき間へ入り込み、かえって広がることがあります。落とす順番は、①乾かす、②はたいて浮かせて掃除機で吸う、③残った跡だけを取扱説明書の手順でふき取る、の3つです。
この記事では、泥汚れがほかのシミと違うところ、服の泥落としの方法をそのままシートに使えない理由、自分でできる落とし方、泥を車に持ち込まない工夫、落ちないときの相談先を、東京・江東区の車内清掃のサンリバ・クリーンがまとめます。
📋 目次
泥汚れがほかのシミと違うところ
ジュースやコーヒーのこぼし、嘔吐などのシミは、液体が生地にしみ込んでできる汚れです。これに対して泥は、土や砂の細かい粒が水分と一緒に付いた汚れです。同じ「シートの汚れ」でも性質が違うため、落とし方の順番も変わります。
泥は溶けて染みるのではなく、粒が入り込む汚れ
液体のシミは、早めに吸い取ったり、水分を含ませた布で押さえたりして薄めていくのが基本です(飲みこぼしのシミは車のシートのシミの落とし方にまとめています)。一方、泥の正体は粒なので、水で薄めても消えるわけではありません。生地の表面に乗っている粒を、なるべく奥へ押し込まずに外へ出すことが、泥汚れの落とし方の中心になります。
濡れているうちに拭くと広がりやすい
衣類の泥汚れについて、ライオンの生活情報サイト「Lidea」は、洗濯する前に水洗いするのは逆効果だとしたうえで、次のように説明しています。
「水洗いをすると、泥が水と一緒に繊維の中に入り込んで、かえって落としにくくなってしまうのです。」
出典:Lidea by LION「『泥汚れ』の落とし方は、洗濯前の『前処理』がポイント!」
これは衣類についての説明ですが、車のシートの布も繊維でできています。泥が湿っているうちにウェットティッシュや濡れた布でこすると、同じように粒が生地のすき間へ入り込んで落としにくくなったり、こすった分だけ汚れの範囲が広がったりすることがあります。当社の作業でも、専用薬剤でシミ抜きをする前に、バキュームと前洗浄で固形物や粉じんを先に取り除いています。
服の泥落としをそのままシートに使えない理由
「泥汚れの落とし方」を調べると、多くは服を洗う方法です。乾かしてからはたく、という最初の一歩はシートでも同じですが、その先の手順はそのままでは使えません。
服の泥落としは「塗って・漬けて・すすぐ」が前提
先ほどのLideaの記事では、衣類の泥汚れを、乾いた状態ではたいてから液体洗剤を直接塗って洗濯機で洗う方法や、洗剤液でもみ洗い・つけおきをする方法が紹介されています。同じライオンの「衣類についた油・ワイン・泥の染み抜き方法は?」のページでも、泥汚れは払い落としてから部分洗い剤などで浮かせて洗う手順になっています。
どちらも、衣類をまるごと水に浸けて、洗剤を最後にすすぎ流せることが前提です。車のシートは車体に付いたままなので、漬けることも、たっぷりの水ですすぐこともできません。洗剤を原液のまま塗って放置すると、すすぎきれずに生地に残るおそれがあります。
車の取扱説明書は「水をかけずにふき取る」
車の内装の手入れは、メーカーの取扱説明書に手順があります。トヨタの取扱説明書(AQUA「内装の手入れ」)では、室内はまず掃除機などでほこりを取り除き、水かぬるま湯を含ませた布でふき取り、落ちない場合は中性洗剤を水で約1%に薄めて布に含ませてふき取り、最後に固くしぼった布で洗剤と水分をふき取る、という順番です。同じページの警告では、床や荷室などの車内に水をかけたり液体をこぼしたりしないよう書かれています。
ホンダのFIT(2021)取扱説明書「車内の清掃」(同社ウェブサイト掲載)も、掃除機で塵やほこりを取り除いてから、中性洗剤を溶かしたぬるま湯を布に軽く含ませ、固く絞って汚れを落とし、その後に真水を含ませた布で洗剤分を落とす手順です。注意として「室内に水をかけないでください。」とも書かれています。
つまり、この2社の取扱説明書では「掃除機で先に取る」「水は布に含ませて使う」「洗剤は薄めて、最後にふき取る」が共通しています。細かい手順や洗剤の濃さは車種によって違うので、お乗りの車の取扱説明書が優先です。
シートに使わないように書かれている溶剤
泥の跡がなかなか消えないと、強い洗浄剤を試したくなるかもしれません。トヨタのAQUAの取扱説明書では、変色・しみなどの原因になるとして、シート部分にシンナー・ベンジン・アルコール、その他の酸性やアルカリ性の溶剤を使わないよう書かれています。ホンダのFITの取扱説明書でも、ベンジン・ガソリンなどの有機溶剤、酸・アルカリ性の溶剤は使わないよう書かれています。
▶ ポイント
服用の泥落としの洗剤やしみ抜き剤を使いたいときは、その製品の表示で車の内装に使えるかを確かめ、お乗りの車の取扱説明書の手順から外れないようにしてください。迷ったら洗剤類は無理に試さず、乾いた泥をはたいて掃除機で吸うところまでにとどめておく方が、跡を広げずに済みます。
車のシートに付いた泥の落とし方(自分でできる範囲)
ここからは、布(ファブリック)のシートに泥が付いたときの順番です。どの段階でも、強くこすらないことが共通の注意点です。チャイルドシートに付いた泥は、車のシートとは別の製品なので、チャイルドシートの取扱説明書にある手入れの方法に従ってください(カバーを外して洗えるかどうかの考え方はチャイルドシートの嘔吐対策でも紹介しています)。
① 濡れている泥は触らずに乾かす
泥がまだ湿っているときは、こすらずに乾くのを待ちます。泥の塊が乗っている場合だけ、ティッシュやヘラなどで上からそっとすくい取り、押し付けないようにします。乾かすときは、ドアや窓を開けて風を通すのが手軽です。雨の日や川・海に行った日のように、足元まで湿っている場合の考え方は車内のホコリと砂の取り方でも紹介しています。
② 乾いたらはたいて浮かせ、掃除機で吸う
泥が乾いて白っぽくなったら、手で軽くたたいたり、やわらかいブラシでなでたりして、生地の表面に粒を浮かせます。浮いた粒は、そのまま掃除機で吸い取ります。はたいた泥がシートのすき間や足元に落ちるので、シートを吸ったあとに座面と背もたれの境目、足元も吸っておくと、翌日にまた出てきにくくなります。
毛の硬いブラシで強くこすると、生地を毛羽立たせたり、粒を奥へ押し込んだりすることがあります。「なでて浮かせる」くらいの力で十分です。
③ 残った跡は取扱説明書の手順でふき取る
掃除機で吸っても跡が残るときは、ここで初めて水分を使います。取扱説明書の手順どおり、水かぬるま湯を含ませて固くしぼった布でふき取ります。なお、取扱説明書に書かれている手順ではありませんが、跡の外側から内側へ向けて軽くたたくようにふくと、範囲を広げにくくなります。落ちない場合は、中性洗剤を取扱説明書にある濃さに薄めて布に含ませ、同じようにふき取ります。最後に、水を含ませて固くしぼった布で洗剤分をふき取り、ドアを開けるなどして風を通して乾かします。
撥水加工のシートは、手順が異なることがあります。ホンダのFITの取扱説明書では、撥水加工された部分は真水を含ませた布で汚れを落とし、洗剤を使うと撥水効果が低下すると書かれています。撥水加工のシートかどうかも、お乗りの車の取扱説明書で確かめてください。
何度ふいても跡が薄くならないときは、それ以上続けないでください。ふく回数が増えるほど、生地に水分がたまり、乾いたあとに輪ジミのような跡が残ることがあります。
本革・合成皮革のシートは手順が別
本革や合成皮革のシートは、布とは手入れの方法が違います。たとえば本革に使う洗剤の濃さは、トヨタのAQUAの取扱説明書では「ウール用の中性洗剤を水で約5%」、ホンダのFITの取扱説明書では「ウール用中性洗剤の10%水溶液」と、メーカーによって違います。トヨタのAQUAの取扱説明書には、革に付いたほこりや砂はすぐに取り除くよう書かれています。素材ごとの手入れの流れは車の本革・合皮シートのお手入れ方法を参考に、必ずお乗りの車の取扱説明書で確かめてください。
部活・外遊びの日に泥を持ち込まない工夫
泥汚れは、付いてから落とすより、車に持ち込む量を減らす方がずっと楽です。送り迎えや外遊びの帰りに、次の2つを習慣にしておくと、シートに付く泥を減らせます。
乗る前に靴と服の泥を落とす
乗り込む前に、靴底を軽く打ち合わせたり、足踏みをしたりして泥を落とします。服に付いた泥も、乾いていれば乗る前に手ではたいておきます。着替えを用意できる日は、着替えてから乗るのがいちばん確実です。
靴から落ちた泥や水分はフロアマットが受け止めます。マットの泥の落とし方は車のフロアマットの洗い方と臭い取り、雨の日の乗り降りで水分を持ち込まない工夫は雨の日のカーマットの湿気とニオイにまとめています。
泥の付いたユニフォームや道具は袋に入れる
泥の付いたユニフォームやシューズ、ボールなどの道具は、口を閉じられる袋に入れてから積み、シートの上に直接置かないようにします。濡れたまま袋に入れっぱなしにすると、袋の中が乾かずニオイの原因になるので、帰宅したら早めに取り出してください。
ユニフォームそのものについては、先ほどのライオンの染み抜き方法のページが、野球のユニフォームや体操服などの泥汚れは汗や皮脂と混ざって黒ずみになりやすいので、時間をおかず早めに洗うよう案内しています。車の中に一晩置いたままにせず、その日のうちに洗濯へ回すと、服にとっても車にとっても安心です。
自分で落ちないときの相談先とサンリバ・クリーンの対応
乾かして吸い取り、取扱説明書の手順でふき取っても跡が残る場合や、何度もふいて輪ジミのようになってしまった場合は、それ以上ご自身で続けずにご相談ください。
サンリバ・クリーンのシート洗浄は、バキュームと前洗浄で固形物や粉じんを取り除いてから、専用薬剤と抽出機を使い、適切な水分量でシート内部の発泡材まで洗浄液を届けて回収するプロの分解洗浄です。シートを車から取り外さずに作業します。ただし、泥の跡がこの作業でどこまで薄くなるか、対応できるかどうかは、生地の種類や付いてからの日数、泥の量によって変わります。作業前にお車の状態を確認し、お見積りでご説明します。
料金の目安は、シート1脚清掃10,890円(税込・約1時間30分)、シート1列タイプ清掃14,520円(税込・約2時間)です。出張の場合は、対応エリア内一律の出張費2,200円(税込)が別にかかります。オプション・個別メニューのみのご利用は1訪問あたり出張費を含めて11,000円(税込)以上からの受付です。作業車を停める場所がない場合は近隣のコインパーキングを使用させていただき、駐車料金はお客様のご負担となります。作業は敷地内(所有・賃貸を問わず)でのみ承り、一般道路上での作業はお受けできません。また、出張作業ではお客様の電源と水をお借りします(電源の確保が難しい場合は電源持ち込み3,850円(税込))。料金の一覧は料金表、作業条件はご利用ガイドをご覧ください。
当社は江東区亀戸の拠点から10km圏内、東京9区(江東区・墨田区・江戸川区・葛飾区・足立区・荒川区・台東区・中央区・千代田区)と千葉県市川市・浦安市に出張しています。エリア外のお客様は、江東区亀戸の拠点へのお持ち込みで承ります。お持ち込みの場合も、出張作業等で担当者が不在のことがありますので、まずはお電話・メールでご相談ください。お見積りは無料で、お見積り内容にご納得いただけましたら施工日時を調整します。流れの詳細は作業の流れをご覧ください。
江東区・墨田区・江戸川区など城東エリアで、シートの汚れでお困りでしたら、まずはお車の車種と、汚れが付いた場所・付いてからの日数をお電話・メールでお知らせください。
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