車のシートやマットに付いたペットの抜け毛は、掃除機だけで終わらせず、①乾いた状態のまま ②ゴム製のブラシや手袋で毛を一か所に寄せ集めてから ③掃除機で吸い、④残った毛を粘着ローラーで仕上げるという順番にすると取りやすくなります。拭き掃除をするのは、毛を取り終えてから最後です。
犬や猫の毛は、布シートの織り目やマットのパイルのすき間に入り込んだり、絡みついたりしているため、掃除機のノズルを当てるだけでは残りがちです。この記事では、自動車メーカーの取扱説明書に書かれている内装の手入れの注意をふまえて、場所ごとの毛の取り方と、自分でやらない方がよいことを、東京・江東区の車内清掃のサンリバ・クリーンが解説します。
📋 目次
掃除機だけでペットの抜け毛が取りきれない理由
犬や猫を車に乗せたあと、掃除機をかけたのにシートの表面に毛が残っている、ということはよくあります。手順に入る前に、なぜ残るのかを押さえておくと、道具の使い方が分かりやすくなります。
毛が繊維のすき間に入り込んでいる
車の布シートは細かな繊維で織られていて、フロアマットも毛足(パイル)が密に並んでいます。細くて短い毛ほど、このすき間に入り込んだり、繊維に絡みついたりします。掃除機の吸い込む力は表面に乗っている毛には届きますが、繊維に引っかかった毛は、ノズルを当てただけでは抜けてこないことがあります。
そこで、掃除機の前に「毛を繊維から起こして、一か所に寄せる」ひと手間を入れるのが、取り残しを減らすコツです。
先に濡らすと毛が張り付いてしまう
毛が多いからといって、先に濡れた布で拭こうとすると、毛が水分で繊維に張り付き、かえって取りにくくなります。濡れた毛は掃除機でも吸いにくくなるので、毛を取るあいだはシートもマットも乾いた状態のまま作業するのが基本です。
この順番は、自動車メーカーの案内とも合っています。ホンダの取扱説明書は、車内の清掃について「内装の清掃は、掃除機で塵やほこりを取り除いてから汚れを落としてください。」と書いています(ホンダ N-VAN 取扱説明書「車内の清掃」)。トヨタの取扱説明書(MIRAI「内装の手入れ」)も、室内の手入れの最初の手順を「掃除機などでほこりを取り除き」としています。乾いた汚れを取ってから拭く、という流れです。
抜け毛を取る基本の順番
ここからは、ご家庭でできる手順を順番にご紹介します。ペットを降ろしたあと、毛が奥に入り込む前に取りかかるほど、少ない手間で済みます。
手順1 乾いた状態で大きな毛の固まりを取る
まず、目に見える毛の固まりを手でつまんで取り除きます。換毛期などで量が多いときは、ここで大きな固まりを先に減らしておくと、あとの作業が楽になり、掃除機のノズルやフィルターも詰まりにくくなります。ドアを開けて、作業する席のまわりの風通しをよくしておきましょう。毛の量が少なければ、先に掃除機で大まかに吸ってから次の手順に進んでも構いません。
手順2 ゴム製のブラシや手袋で毛を寄せ集める
次に、ゴム製のブラシや、乾いたゴム手袋をはめた手で、シートの表面を同じ方向になでて、毛を一か所に寄せ集めます。ゴムの表面が繊維に引っかかった毛をとらえて起こしてくれるので、掃除機では残っていた毛がまとまってきます。
- 力を入れてこすらず、軽く一方向になでる
- 往復させると集めた毛がまた散るので、端から端へ同じ向きで動かす
- 集まった毛の固まりは、その都度つまんで取る
強くこすると、布地の毛羽立ちの原因になることがあります。目立たない場所で軽く試してから広げてください。
手順3 掃除機で吸い取る
寄せ集めた毛と、表面に浮いてきた毛を掃除機で吸い取ります。縫い目や座面と背もたれの境目には、すき間用の細いノズルを使うと届きやすくなります。シートの下やレールのまわりなど、手が入りにくい場所の順番については車内のホコリと砂の取り方の記事で詳しくご紹介しています。
手順4 粘着ローラーで仕上げる
最後に、表面に残った細かな毛を粘着ローラーで取ります。ローラーは、毛の量が多いうちに使うとすぐにテープが埋まってしまうので、手順1〜3で量を減らしたあとの仕上げに使うのが効率的です。
ただし、粘着ローラーや粘着テープは、使ってよい場所とそうでない場所があります。とくに注意したいのが、後ほどご紹介するグローブボックスなどの植毛部分です(植毛部分の注意)。
手順5 汚れが残るときだけ取扱説明書の範囲で拭く
毛を取り終えて、よだれや足の汚れなどが残っているときは、ここで初めて拭き掃除をします。トヨタの取扱説明書(MIRAI「内装の手入れ」)は、室内の手入れとして、水またはぬるま湯を含ませた布でふき取り、落ちない場合は中性洗剤を水で約1%に薄めてやわらかい布に含ませてふき取り、最後に固くしぼった布で表面に残った洗剤・水分をふき取る、という手順を示しています。
同じ取扱説明書は、シートにシンナー・ベンジン・アルコール、その他の酸性やアルカリ性の溶剤を使わないよう注意しており、車内に水をかけたり液体をこぼしたりしないよう警告しています。ホンダの取扱説明書も「室内に水をかけないでください。」としています。拭くときは、布を固くしぼって使ってください。本革・合成皮革のシートは、取扱説明書の本革・合成皮革の手順に従ってください(後述)。
なお、毛を取ってもペットのニオイが気になる場合は、毛ではなく皮脂やよだれ、尿の成分がシートに残っていることが考えられます。ニオイの原因と対策は車のペット臭の取り方の記事をご覧ください。
場所ごとの注意点
同じ抜け毛でも、付いている場所や素材によって、向いている道具と気をつけることが変わります。
布シートは縫い目と境目にたまる
布シートで毛がたまりやすいのは、縫い目のくぼみと、座面と背もたれが接する境目です。ペットが座ったり伏せたりする場所に毛が押し込まれ、表面からは見えにくくなっていることがあります。境目は、座面を手で軽く押し下げてすき間を広げながら、ゴム製のブラシで毛をかき出し、すき間用ノズルで吸い取ると取り残しが減ります。
本革・合成皮革はこすらずに取る
本革や合成皮革のシートは、布シートのように毛が織り目へ入り込むことは少ない一方、表面の傷に注意が必要です。トヨタの取扱説明書(MIRAI「内装の手入れ」)は、本革部分の手入れの最初の手順を「掃除機などでほこりや砂を取り除く」とし、革の傷みを避けるために「革に付着したほこりや砂はすぐに取り除く」よう案内しています。合成皮革部分も、最初の手順は掃除機などでほこりを取り除くことです。
毛と一緒に砂や小石が付いていることもあるので、表面をこする前に掃除機で吸い取り、残った毛はやわらかい布で軽く払うように取ってください。本革シートの日ごろの手入れは本革・合皮シートのお手入れ方法の記事にまとめています。
フロアマットは外して作業し、戻すときに固定を確認する
足元のフロアマットは、ペットの毛と、靴底から持ち込まれた砂やほこりが混ざってたまりやすい場所です。車内で作業するより、マットを車の外に出して、ゴム製のブラシで毛を寄せ集めてから掃除機をかけると、作業しやすくなります。洗い方の詳細はフロアマットの洗い方と臭い取りの記事をご覧ください。
大切なのは、戻すときです。ホンダの取扱説明書は、運転席のフロアマットが前方にずれるのを防ぐため、フロアアンカーで確実に固定するよう求め、固定されているフロアマットの上に他のフロアマットを重ねないよう注意しています。ペット用のシートやマットを足元に敷く場合も、固定されているフロアマットの上には重ねず、とくに運転席の足元には置かないでください。マットの敷き方についてはカーマットの正しい敷き方の記事で詳しくご紹介しています。
グローブボックスなどの植毛部分に強い粘着テープを使わない
グローブボックスやコンソールボックスの内側には、細かな毛を植え付けたような起毛の素材(植毛)が使われている車があります。毛が入り込みやすい場所ですが、ここに粘着テープや粘着ローラーを使うのは避けてください。トヨタの取扱説明書(MIRAI「内装の手入れ」)は、グローブボックス・コンソールボックスなどの植毛部分を掃除する場合について「粘着力の強いテープを使用すると植毛がはがれるおそれがあります。」と注意しています。
植毛部分の毛は、すき間用ノズルで吸い取るか、乾いたやわらかい布で軽く払うようにして取るのが無難です。装備や素材は車種やグレードによって違うため、お手元の取扱説明書もあわせてご確認ください。
車内に毛をためない工夫
抜け毛は、付いてから時間がたつほど繊維の奥に入り込みます。取る手間を減らすには、ためない工夫が効果的です。
- ペットが乗る場所に、洗える布やカバーを敷く:毛の多くを布側で受け止められ、降りたあとに外して車の外ではたけます。運転の妨げになる場所や、シートベルトの装着をさまたげる敷き方は避けてください。
- 乗せる前にブラッシングしておく:抜けかけの毛を車に乗る前に落としておくと、車内に落ちる量を減らせます。
- 降ろしたあと、その日のうちに手順1〜3だけでもやる:毛が浅いうちなら、ゴム製のブラシと掃除機だけで済むことが多くなります。
ご自身の車ではなく、レンタカーやカーシェアにペットを乗せた場合は、返却前の清掃についての注意点がありますので、レンタカー・カーシェアの返却前クリーニングの記事もあわせてご覧ください。
自分で取りきれないときはプロに相談を
ここまでの手順で、日ごろの抜け毛はかなり減らせます。ただ、何頭も乗せている、長いあいだ手を付けられずに毛が奥まで入り込んでいる、毛と一緒に皮脂やよだれの汚れ・ニオイが残っている、といった場合は、ご家庭の道具では取りきれないこともあります。
サンリバ・クリーンでは、オプション/個別メニューとしてペットの毛除去(6,600円〜・税込、所要時間は範囲によって〜2時間)をご用意しています。よくあるご質問でもご案内しているとおり、毛は専用ブラシと強力なバキュームで除去します。ニオイが気になる場合は、シート洗浄や除菌・消臭プラン(車内除菌・消臭 7,480円・税込)との組み合わせもご相談いただけます。シート洗浄は、表面を拭き上げるだけでなく、適切な水分量と薬剤・抽出機を使い分けて、シート内部の発泡材まで洗浄液を届けて回収するプロの分解洗浄です。
作業は、お問い合わせいただいた内容をもとに、毛の量や範囲、シートの素材を確認したうえで、ご注文メニューに合わせて進めます。途中で追加の対応が必要になった場合は、必ず事前にご相談・ご了承のうえで進めます。お問い合わせの際は、次のことをお伝えいただくとスムーズです。
- お車の車種
- 毛が気になる場所(シート・マット・荷室など)と、おおよその範囲
- シートの素材(布・本革・合成皮革)
- ペットの毛のほかに、汚れやニオイが気になるかどうか
写真で確認させていただく場合は、お問い合わせのあとに、お送りいただく方法をご案内します。
江東区亀戸の拠点から10km圏内の東京9区(江東区・墨田区・江戸川区・葛飾区・足立区・荒川区・台東区・中央区・千代田区)と、千葉県の市川市・浦安市に出張しており、出張費はエリア内一律2,200円(税込)がかかります。エリア外のお客様は、江東区亀戸の拠点へのお持ち込みで承ります。オプション/個別メニューのみのご利用は、1訪問あたり出張費含め11,000円(税込)以上から承ります。ペットの毛除去だけのご依頼で、この金額に届かない場合はご注意ください。他のメニューと組み合わせる場合や、車内まるごと清掃のスタンダード/ハイグレードプランをご利用の場合は、この最低金額に達します。
作業はお車のドアを全開にできるスペースのある敷地内(所有・賃貸を問わず)に限り、公道上ではお受けできません。作業スペースが十分に確保できない場合は、作業をお断りすることがあります。作業車を停める場所がない場合は近隣のコインパーキングを使用させていただき、駐車料金はお客様のご負担となります。また、作業時には電源と水をお借りします。電源の確保が難しい場合は、電源持ち込み(3,850円・税込)で対応できます。ご予約後のキャンセルは原則お受けしますが、当日、スペース不足や公道上でしか作業できないなどお客様のご都合で作業ができない場合や、作業をすべてキャンセルされる場合は、キャンセル料11,000円(税込)がかかります。詳しくはご利用ガイドと料金表をご覧ください。お見積りは無料です。
出張作業で担当者が不在のこともあるため、まずはお電話かメールでご相談ください。江東区をはじめ城東エリアで、車内のペットの抜け毛にお困りの方のご連絡をお待ちしています。
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