子どもの鼻血、ちょっとしたケガ、ペットの傷、生理――車のシートに血がついてしまう場面は、思っているより身近にあります。あわてて熱いお湯やスチームで落とそうとして、かえって取れなくなってしまった、というご相談も少なくありません。血液は、ほかのシミとは扱い方がはっきり違う汚れです。この記事では、東京・江東区で車内清掃を行う車内清掃のサンリバ・クリーンが、洗剤メーカーが公表している正しい手順をもとに、車のシートについた血液汚れの落とし方と、やってはいけないことを解説します。
📋 目次
血液汚れは「お湯」で洗うと落ちにくくなる
まず、いちばん大事なところからお伝えします。血液にお湯を使ってはいけません。
花王は、衣料用漂白剤の血液汚れの手順として「血液は、お湯で洗うと固まって落ちにくくなるのでNG! かならず冷たい水で洗いましょう」と案内しています。ライオンも同様に、「お湯ではなく、水か40℃以下のぬるま湯を使うようにしましょう。水の温度が高いと血液中のたんぱく質が固まって落ちにくくなります」と説明しています。
理由は、血液がたんぱく質を含む汚れだからです。たんぱく質は熱を受けると固まる性質があります。目玉焼きが元に戻らないのと同じで、いったん固まってしまうと、繊維に絡んだまま元に戻すのが難しくなります。
車のシートで特にやりがちなのが、スチームクリーナーや熱いお湯を当ててしまうことです。ほかの汚れには効果的な方法でも、血液に対しては逆効果になります。まず冷水、と覚えておいてください。
もうひとつ、ライオンは「血液が乾いてしまうと血液中のたんぱく質が固まって落ちにくくなり、シミになってしまう場合があります」として、乾く前にできるだけ早く洗うよう案内しています。熱と時間、この2つが血液汚れの敵です。
応急処置の手順|この順番を間違えない
メーカーが案内している手順を、車のシート向けに整理します。順番を入れ替えると落ちにくくなるので、そのとおりに進めてください。
①乾く前に、冷水で洗い流す
まず冷水です。ここでお湯を使わないことが、いちばんの分かれ道になります。
ただし、車のシートには衣類との大きな違いがあります。メーカーの案内は「水道水でよく洗い流す」「冷水でしっかり洗い流す」と、流水ですすげることを前提にしています。シートはそれができません。そこで冷水で濡らして固く絞ったタオルを当て、汚れを移し取る形になりますが、タオルの面を替えながら、タオルに赤い色が移らなくなるまで繰り返すことが、すすぎの代わりになります。乾いたタオルと交互に使い、水分を残しすぎないようにしてください。
②水ですすいでから、酸素系漂白剤を使う
見落とされがちですが、これは知っておく価値のあるポイントです。ライオンは「血液汚れに直接漂白剤を塗布すると、血液ジミが変質して落ちにくくなります。必ず水でよくすすいでから漂白剤を塗布しましょう」と注意を促しています。
つまり、いきなり漂白剤をかけるのは逆効果ということです。①でタオルに色が移らなくなるまで血液を薄めきってから、液体の酸素系漂白剤を使ってください。①が不十分なまま漂白剤に進むと、まさにこの「変質して落ちにくくなる」を起こします。
▶ 漂白剤は「必須の工程」ではありません
花王・ライオンの案内は、いずれも洗濯表示を確認できる衣類を前提にしたものです。車のシートに洗濯表示はなく、素材によっては色落ちすることがあります。①の冷水だけで色が薄くなるようなら、そのまま乾かして様子を見るのが安全です。使う場合は必ず目立たない場所で試してからにし、不安があれば手を止めてご相談ください。
また、塩素系の漂白剤(キッチン用の漂白剤など)は使わないでください。シートの色が抜けてしまいます。使うなら「酸素系」と書かれたものです。
③こすらず「叩いて」移し取る
ゴシゴシこすると、汚れが繊維の奥や周囲に広がってしまいます。汚れの外側から内側に向かって、タオルで軽く叩くようにして移し取ります。仕上げに水を含ませたタオルで洗剤や漂白剤の成分を回収し、しっかり乾かしてください。生乾きのまま閉め切ると、においやカビのもとになります。
車のシートならではの注意点
衣類と違って、車のシートは「洗って干す」ができません。ここが難しいところです。
ファブリックは内部まで染み込む
布のシートは、表面の生地の下にウレタンの発泡材が入っています。量が多いと、血液は表面だけでなく内部の発泡材まで染み込みます。表面がきれいになっても、後からにおいが出てきたり、湿気の多い時期にシミが浮き上がってきたりするのはこのためです。
レザー・合皮は水分をためない
本革や合皮の場合、水分を含ませたまま放置すると、シミや劣化の原因になります。冷水で固く絞ったタオルで手早く拭き取り、そのあと乾いたタオルで水気を残さないようにしてください。漂白剤は素材を傷めることがあるため、革には使わないほうが安全です。
夏の車内は「固着」が早い
血液は熱で固まります。そして夏の駐車中の車内は、かなりの高温になります。つまり夏場は、気づくまでの時間がそのまま固着の進み具合になるということです。夏に汚れてしまったときは、とくに早めの対処をおすすめします。
手袋を使ったほうがよい理由
ライオンは、液体酸素系漂白剤を使うときにゴム手袋をはめるよう案内しています。漂白剤が皮膚につくと白くなることがあるためです。ついてしまったときはすぐに水で洗い流してください。白くなっても、しばらくすると元に戻るとされています。
あわせて、ご家族以外の方の血液に触れる可能性がある場合は、使い捨ての手袋を使っておくと安心です。送迎車や社用車、お客様を乗せる車では、拭き取りに使ったタオルの扱いも含めて、あらかじめ手順を決めておくと落ち着いて対応できます。
時間が経った血液・内部まで染みたとき
次のような状態になっていたら、ご自身での対処は難しくなります。
・すでに乾いて、茶色く変色している
・冷水で叩いても、輪ジミが残ってしまった
・シートを押すと、内部から色のついた水がにじむ
・においが残っている
・広い範囲に広がってしまった
サンリバ・クリーンでは、シート内部の発泡材まで届く分解洗浄で汚れを浮かせて回収します。表面を拭き上げるだけの掃除とは、汚れを取り切る深さが違います。作業の内容はシート洗浄のページでご確認いただけます。ニオイが残っている場合は、除菌・消臭の作業をあわせてご提案することもあります。
なお、当社では業務で使っているアルカリ電解水の販売も行っています。用途や使えない場所については、そちらのページをご覧ください。
費用の目安は、シート1脚の清掃で10,890円(税込)から。ご状態によって必要な作業は変わりますので、作業前に必ずお見積りをご提示します。金額にご納得いただいてからの着手ですので、はじめての方もご安心ください。詳しくは料金表をご覧ください。血液以外のシミについては車のシートのシミの落とし方|ジュース・コーヒー・嘔吐汚れの対処法で解説しています。
東京・江東区の車内清掃はサンリバ・クリーンへ
血液汚れは、最初の対応で結果が大きく変わります。お湯を使わない、乾く前に冷水で、漂白剤は水ですすいでから。この3つを押さえておけば、あわてずに済みます。そのうえで落としきれなかったときは、無理にこすらずご相談ください。こすって広げてしまったあとよりも、そのままの状態でお持ちいただいたほうがきれいに仕上がります。
車内清掃のサンリバ・クリーンは東京・江東区を拠点に、東京23区と近隣エリアへ出張して車内清掃を行っています。個人のお車はもちろん、タクシーや送迎車、社用車のご相談も承っています。お見積りは無料ですので、まずは状態をお聞かせください。
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